Claude Codeを使ってAstro.jsでコーポレートサイトをたった2日で構築した話
AI駆動開発の新時代。Claude Codeを活用してAstro.js、TypeScript、WebGLを組み合わせた高品質なコーポレートサイトを驚異的なスピードで開発した実体験をご紹介します。

はじめに
フリーランスとして活動する中で、常に効率化と品質の両立を追求してきました。そんな中、Anthropic社のClaude CodeというAI開発ツールに出会い、開発のパラダイムが完全に変わりました。
今回は、通常なら2〜3週間はかかるようなコーポレートサイトの構築を、わずか2日で完成させた実体験をお話しします。
使用技術スタック
今回のプロジェクトで採用した技術スタックは以下の通りです:
- Astro.js v5.8.1 - 静的サイトジェネレーター
- TypeScript - 型安全性の確保
- Three.js + WebGL - インタラクティブなパーティクルアニメーション
- GSAP - スムーズなアニメーション
- Tailwind CSS - ユーティリティファーストのCSS
- Claude Code - AI駆動開発ツール
Claude Codeの威力
1. 自然言語での指示が可能
従来の開発では、具体的なコードを書く必要がありましたが、Claude Codeでは自然な日本語で指示するだけで、複雑な実装も瞬時に完成します。
例えば、以下のような指示を出しました:
「ヒーローセクションにWebGLを使った3Dパーティクルアニメーションを実装してください。
マウスの動きに追従して、パーティクルが流れるような効果を付けてください」
すると、Claude Codeは以下のような高度な実装を数分で完成させました:
- FBO(Frame Buffer Object)を使用した効率的なパーティクルシステム
- カスタムシェーダーによる美しいビジュアル表現
- マウスインタラクションの実装
- パフォーマンス最適化
2. ベストプラクティスの自動適用
Claude Codeは単にコードを生成するだけでなく、業界のベストプラクティスを自動的に適用します:
// Claude Codeが生成したコード例
import type { CollectionEntry } from 'astro:content';
// 型安全性を確保
interface BlogPost {
title: string;
description: string;
publishedAt: Date;
tags: string[];
// ...
}
// パフォーマンスを考慮した実装
const posts = await getCollection('blog', ({ data }) => {
return data.draft !== true;
});
3. コンテンツコレクションの設計
Astroのコンテンツコレクション機能を活用し、ブログやニュースのスキーマを適切に設計:
const blog = defineCollection({
type: 'content',
schema: z.object({
title: z.string(),
description: z.string(),
category: z.string(),
tags: z.array(z.string()),
publishedAt: z.date(),
image: z.string(),
imageAlt: z.string(),
// SEO対策も考慮
seo: z.object({
title: z.string().optional(),
description: z.string().optional(),
keywords: z.array(z.string()).optional(),
}).optional(),
}),
});
2日間の開発プロセス
Day 1: 基礎構築とデザイン実装
-
プロジェクトセットアップ (30分)
- Astroプロジェクトの初期化
- 必要なパッケージのインストール
- TypeScript設定
-
コンポーネント開発 (3時間)
- ヘッダー、フッター、ヒーローセクション
- サービス紹介、実績、お問い合わせフォーム
- レスポンシブデザインの実装
-
WebGLアニメーション (2時間)
- Three.jsを使用したパーティクルシステム
- シェーダープログラミング
- パフォーマンス最適化
-
コンテンツ管理システム (1時間)
- Astroコンテンツコレクションの設定
- ブログ、ニュース機能の実装
Day 2: 機能追加と最適化
-
動的機能の実装 (2時間)
- GSAPアニメーション
- インタラクティブな要素の追加
-
SEO最適化 (1時間)
- メタタグの自動生成
- 構造化データの実装
- サイトマップ生成
-
パフォーマンス最適化 (2時間)
- 画像の最適化
- コード分割
- ビルド最適化
-
テストとデバッグ (1時間)
- レスポンシブテスト
- ブラウザ互換性チェック
- エラー修正
従来の開発との比較
項目 | 従来の開発 | Claude Code使用 | 削減率 |
---|---|---|---|
開発期間 | 2〜3週間 | 2日 | 約90%削減 |
コード記述量 | 100% | 20% | 80%削減 |
デバッグ時間 | 1週間 | 数時間 | 95%削減 |
品質 | 標準 | 高品質 | 向上 |
Claude Codeの特に優れている点
1. コンテキスト理解力
プロジェクト全体の構造を理解し、一貫性のあるコードを生成します。例えば、既存のコンポーネントのスタイルや命名規則を自動的に踏襲します。
2. エラー予防
一般的なエラーパターンを事前に回避し、型安全性を確保したコードを生成します。
3. 最新技術への対応
Astro v5の最新機能やView Transitionsなど、最新の技術トレンドも即座に活用できます。
実際に実装された機能
- 高度なWebGLアニメーション: 10,000個のパーティクルをリアルタイムで制御
- 完全レスポンシブデザイン: モバイル、タブレット、デスクトップ対応
- 高速なページ遷移: View Transitionsによるスムーズな画面遷移
- SEO最適化: 構造化データ、メタタグ自動生成
- アクセシビリティ対応: WCAG準拠のマークアップ
- コンテンツ管理: ブログ、ニュース機能
- お問い合わせフォーム: バリデーション付き
今後の展望
Claude Codeを使った開発体験は、まさに革命的でした。今後は以下のような活用を考えています:
- より複雑なWebアプリケーション開発
- リアルタイムコラボレーション機能の実装
- AIを活用した自動テスト生成
- 継続的な最適化とメンテナンス
まとめ
Claude Codeは単なる開発補助ツールではなく、開発のパートナーとして機能します。自然言語での指示から高品質なコードを生成し、ベストプラクティスを自動適用することで、開発速度と品質を両立させることができました。
特にフリーランスや小規模チームにとって、限られたリソースで高品質なプロダクトを迅速に開発できることは、競争力の大きな向上につながります。
AI駆動開発の時代は既に始まっています。この波に乗り遅れないよう、皆さんもぜひClaude Codeを試してみてください。
追記: このブログ記事自体も、Claude Codeを使って執筆しました。技術的な正確性を保ちながら、読みやすい文章を短時間で作成できることも、大きなメリットの一つです。